介護の管理職に転職するまえの予備知識

介護の管理職になると、今まで以上に自分自身の管理を含めて、職員の管理や施設の維持管理も行わなければいけません。
管理の他にも、法律や法令や介護保険の知識も身につける必要性があります。介護保険を受け取る側である施設の管理を簡単に考えてはいけません。なぜなら、介護保険は国民の税金だからです。その大切な税金が介護保険である以上は、税金を受け取るに足る施設でなければいけないので、市町村の担当者のチェックも厳しくなります。当然、法律や法令による制限もたくさんあります。
また、管理職になると職員や利用者からいろんな要望を聞くことが多くなっていきます。そこで問題なのは、人の心理として、聞いた要望には応えてあげたいと思うものです。簡単にできることなら良いのですが、中には法律や法令に違反するようなこともあって、何度も同じ要望を聞くと知らない間に法律や法令に違反した要望に応えてしまっている可能性もあるかもしれません。そんな時に、市町村の担当者のチェックを受けたら問題になってしまいます。ひどい場合には、介護報酬を減額される場合もありますし、最悪の場合は支払いを断られる可能性もあります。こうならないためにも、法律や法令や介護保険の知識をしっかり身につけておく必要があります。市町村の担当者のチェックをいつ受けても良いように準備ができますし、職員や利用者からの要望で法律や法令に違反するような内容は、根拠をもって納得させたうえで断ることもできるようになれます。